
寸法
高サ6cm
口径6.5cm
胴径7cm
さきに、「宋胡録」「九角」の香合をかかげておいたが、それは形物香合中にはなく、稀品の香合の一品で、「宋胡録」はこの「柿」香合を代表として、番付の前頭上位においている。
南方に原産するマンゴスチンの実を型どったもので、大、中、小さまざまの大きさがある。タイ古代の陶器として、現在では、国外持出しを禁じているものである。
そもそもそのはじめは、なんのための容器であったかはわからないが、桃山期の茶人がすでに手に入れて、これを貴重なものとして茶の香合にとりいれていたのも奇とすべきことである。
うのふぐす褐色の地釉に鉄釉の線描きが施されているのが通例で、卵斑釉が出たものを茶人は賞美している。
幕末の頃、薩摩焼の写し物は出来がよくて、実物と紛らわしいほどである。
番付にも食籠香合と次段にしたためてある。これも形に多少の相違がある。

染付荔枝
中国産菓ライチの実 参考品


