松山肩衝 しょうざんかたつき

marusankakusikaku
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鶴田 純久の章 お話

大名物。漢作唐物、肩衝茶入。
『古名物記』に「せうざん蒔絵道与肩衝ともいう」とありますが、「せうざん」の名称の由来は詳かではないようです。
口造り捻り返しは浅く、肩より胴までふっくらと膨らみ、腰以下はやや窄まっています。
1829年(文政一二)の罹災にもかかわらず光沢は麗しく、柿色地に黒釉がなだれ最も景色に富んだ茶入であります。
もと蒔絵師道与所持、松平右衛門大夫正綱に伝来、大河内家旧蔵。
(『茶道名物考』『大正名器鑑』)

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