陶芸教室 とうげいきょろしつ

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鶴田 純久の章 お話

アマチュア陶芸作家の流行は、わが国においては1966年(昭和四一)後半期頃からぽつぽつ始まり、1967、八年の二ヵ年の間に、あたかも疫病が蔓延するような勢いをもって関西から東海・関東に及び、現在では全国に陶芸教室が生まれ、また個人で製作焼成している者も相当にあって、アマチュア陶芸人口は膨大なものになっています。
これには幾多の原因があるようですが、家庭の電化による婦女子の余暇時間の増加、電気自動轆轤の普及、ガス炉による陶器焼成の安易さ、作陶資材の入手の自由、陶芸製作に関するマスコミの宣伝、すなわち小説・映画・新聞・雑誌・写真あるいは陶芸展の氾濫、それにアメリカにおけるアマチュア陶芸ブームの影響などであるでしょうが、それよりも、土から離れた近代都会人の土への郷愁が大きく働いているであるでしょう。
この傾向はますます盛んになると思われます。
そしてその中から新しい陶芸が生まれる可能性は大いにあります。
かつて十九世紀のフランスにおける印象派の出現に似た役割をもつものとなるかもしれないようです。

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