ナスカ土器 なすかどき

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鶴田 純久の章 お話
ナスカ土器 なすかどき
ナスカ土器 なすかどき

ペルーアンデスの南部で、チャビン文化に次いで生まれた文化に属する土器。
モチーカ土器とほぼ同時代の、紀元初めから十世紀頃までのものとみられます。
作りはかなりの精品で薄く表面は磨いてあるようで、胴はモチーカ土器のように膨らませたものは少ないようです。
型押し文様はみられないようです。
厚手の橋で結ばれた二個の筒状の注口をもった丸い壺が特徴。
その他さまざまの形をした鉢も多いようです。
後期のものは円底で外へ反った曲線状の側面をもちます。
注口が一つのものも橋によって支えられ、中には二個の把手を両肩にもつものもあります。
表面には多色の彩色が施されていますが、スリとフの上に四色から八色が数えられます。
普通黒・白・赤・黄・褐・灰・紫などが使われ、黒で文様の縁どりをすることが多いようです。
初期のスリこフは赤く、次第に白が使われました。
デザインには高度に形式化した烏・魚・果物などの系列と、宗教的な意味の怪獣・首級などの系列があります。
(Bushell『Ancient American Pottery』)

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