頻果尊 ひんかそん

marusankakusikaku
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鶴田 純久の章 お話

形がりんごの実に似ています。
頚か縮んだものと、頚がなく口の大きいものとの二種類があります。
前者は口径3cm以下、後者は6cm程度のものもあります。
大きいものは高さ30cmに近く、小さいものは約15cm余。
ときに凸彫の荷花弁をもちます。
小さいものは底足がやや穏やかでない嫌いがあります。
頚果緑のほかに天青、釉裏紅の二種があるようで、全面の苔点も珍玩されるもので、その声価は郎窯と比せられます。
(『匋雅』『飲流斎説甕』)

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