礼賓三島 らいひんみしま

礼賓三島
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鶴田 純久の章 お話
礼賓三島
礼賓三島

朝鮮三島手の器に、礼賓寺の三字あるいは礼賓の二字あるいは礼賓寺川の四字の文字かおるものです。
礼賓寺は高麗朝においては賓客饗宴をつかさどる官街として、礼賓省、客省、典客寺、礼賓寺と何度も変遷しましたが、李朝に入って高麗の制度によって礼賓寺を置き賓客饗宴・宗宰供懺などのことをつかさどらせました。
前記のような文字かおるものは礼賓寺川の器物であることを示し、李朝太宗十七年(1417)以降の製品。
室町時代日本の使節はこの礼賓寺で接待を受けたので礼賓三島は古くからわが国に知られていたものとみえ、白釉象嵌で文字のある三島手は、その文字がどのようであれ礼賓三島と呼ぶ風をも生じました。
わが国で模作したものにも礼賓の文字かおるものがあります。
※みしま※ちょうこうこ

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