越前古窯址群 えちぜんこようしぐん

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鶴田 純久の章 お話

福井県丹生郡越前町並びに宮崎村地内に六。
所の古窯址、すなわち曾原・増谷古窯址、熊谷古窯址、小熊谷古窯址、平等大釜屋敷古窯址、焼山古窯址、織田山中古窯址が認められています。
遺品は壺・甕・鉢・綱足などが主でありますが、嘉元四年(1306)銘の壺が発見されて有力な編年の資料になっています。
鎌倉時代の古窯はいずれも丘陵の傾斜に設けられた穴窯で、初期の作品は古常滑と区別し難いものもありますが、室町時代のものは特徴があるため区別が容易であります。
壺・甕ともに特異な刻文や押印が多くみられて一つの特徴とされます。
日本六古窯の一つにあげられ、室町時代から江戸時代にはお歯黒壺が多くみられます。
越前古窯址地帯を流れる天王川を差し挾んで対岸地域には越前須恵器窯址があり、南越古窯址群として三十五基、丹生古窯址群として五十五基、越前古窯址群として約百基の須恵窯址が認められます。

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