Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話

横書きした年款。
中国明代の官窯の製で足の高いものには、足の内側の縁に題したものや、また足の外側の縁際に題したものがありますが、みな横款であります。
また口の上や腰腹際に題したものがあり、これもまた横款に属します。
例えば宣徳代(1426-35)の内面が無地で外面に花果文などを施した青花平鉢が、外面の口縁際に「汁囲叫硲舷燧」と銘を入れている類をいいます。
横款を最も珍重としました。
明代に始まり清の嘉慶(1796-1820)になってついに廃れました。
(『飲流斎説甕』)

前に戻る
Facebook
Twitter
Email