黒唐津は木灰釉に鉄分が多量に入った釉をかけたもので、釉中の鉄分の多少により、黒色・飴色・柿色に発色します。作品には、茶碗・壺・水指・花入などがあり、ほとんどの諸窯で焼成されていました。蛇蝎唐津には黒唐津の一種で、黒釉の上に失透性の長石釉をかけて焼成したもので、釉肌が、蛇やトカゲの肌に似ているところからその名があります。沓茶碗や沓鉢優れたものがあります。