信楽茶碗 銘水の子 100

信楽茶碗 銘水の子 100

高さ9.4cm 口径9.9cm 高台径5.1cm
根津美術館
 信楽茶碗中の傑作として、古来声価の高いものであります。内箱の蓋裏に表千家六世覚々斎原叟が「水の子信楽茶碗左(花押)大徳寺大仲伝」と箱書していることによって、大徳寺の二百八世大仲宗沁が所持していたことがうかがわれ、その前に津田宗及からその子江月宗玩に伝わったと伝えられています。
 腰のまるい小振りの茶碗でやや厚手に成形され、あたかも手挫ねのようなざんぐりした高台は、撫四方に歪んで独特のおもしろみがあります。胴から裾にかけて一部に灰がかかって景色をなし、赤く焼き締まった土膚には大小の白い長石粒が散在していて、その景色に因んで「水の子」と名付けられたのでしょう。
 後に田中仙斎、江戸深川の冬木喜平治と伝わり、寛政の頃松平不昧公の蔵となり、さらに根津青山翁の有に帰し、いまは根津美術館の蔵となっています。

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About the author : Yoshihisa Tsuruta

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