玄七は備前伊部窯の細工人で、器具の紐に用いる五分獅子と称するものの名人であります。その作品は細小とはいえまるで生きているかのようで、古今五分獅子において玄七の右に出るものはないといわれています。延享(1744-8)頃の人。(『工業大辞書』)