名古屋の茶人。通称を天満屋九兵衛といい川邑広宗と称しました。茶事を好み曲全斎または沙青庵などの号があります。寛政年中(1789-1801)茶道の一派を起こし曲全流と称しました。たまに陶器をつくり所掲の印を付しました。なお蝸牛の印を彫ったものは曲全の作であります。(『をはりの花』)