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君台観左右帳記 くんだいかんそうちょうき

八代将軍足利義政の同朋能阿弥・相阿弥が編録したものです。
この書は将軍家故実書の一種で、会所または書院の装飾次第から道具の置き方、歴代の将軍家収集になる膨大な唐絵の目録とその品等、陶漆茶具の説明、唐物目利次第などにわたるもので、その書名は将軍の台観に供えたことを意味するものといわれます。
記事の順序は、絵の筆者・座敷飾り・書院飾り・茶湯棚飾り・彫物・胡銅・茶坑之物・土之物・葉茶壺・抹茶壺・花瓶・硯石で、一部に図を付しています。
わが国美術史上最も貴重な資料の一つとされ、陶器関係では茶坑之物としての青磁白磁、土之物としての天目茶碗・抹茶壺の項が重要であります。
1476年(文明八)3月12日に大内左京人夫に宛てた能阿弥奥書本(群書類従本)、1511年(永正八)10月16日の相阿弥奥書本(東北大学本)のほかに諸種の異本があります。

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