伊賀瓢水指 いがひょうみずさし

伊賀瓢水指 いがひょうみずさし
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鶴田 純久の章 お話
伊賀瓢水指 いがひょうみずさし
伊賀瓢水指 いがひょうみずさし

共蓋。
釉調に蒼古たる感じがある水指。
総じて伊賀は、強剛な形とビード自然釉の流れのあることが特徴とみられていますが、これは全体に釉枯れ、灰被の調子で、その中にも一部に窯くずれが付着して景色をなしています。
カセた肌ではあっても決して生焼けではありません。
瓢形おだやかに、擂座は窯変のためかすかに趣を留め、素朴な蓋は厚手でむしろ鈍重、よく全体の姿を押えています。
水濡れしたらこの沈潜した味わいが一層しみ出てくるような水指です。
先年伊賀上野城址近くからこれと同形のものがいくつか出土しました。
筒井時代のものと思われます。
【寸法】 高さ:24.0 口径:9.8 胴径:(上)19.8、(下)20.8 底径:15.8 重さ:3540


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