五徳蓋置 ごとくふたおき

marusankakusikaku
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鶴田 純久の章 お話

五徳ともいう。七種蓋置の第二に位するもので、火卓の字を当てることもある。鉄・唐銅・銀製のものが多いが陶磁製のものもある。楽焼では四代一人あたりからつくられ、金溜にしたもの、赤楽・青楽があり、大樋焼の飴釉でもつくられている。
国焼ものでは瀬戸・織部・青磁その他がある。ま保全・仁阿弥もつくっているが、染付や祥瑞風のものがないのはやはり鉄に及ばないこの蓋置の味わいを知っているからであろう。五徳を用いるのはほとんど透木釜と釣釜の場合に限られている。この二つの場合は直接五徳の必要がないから、炉または風炉中にある五徳を上げて用いたという意である。したがって釜が五徳据えの場合はこの蓋置は使用しない慣例になっている。なお五徳を飾っておく時は爪が上、蓋や柄杓を掛ける時は輪の方を上にする。(佐々木三味『ふた置』)

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