乾山流水文手桶水指 けんざんりゅうすいもんておけみずさし

乾山流水文手桶水指 けんざんりゅうすいもんておけみずさし
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鶴田 純久の章 お話
乾山流水文手桶水指 けんざんりゅうすいもんておけみずさし
乾山流水文手桶水指 けんざんりゅうすいもんておけみずさし

乾山鳴滝時代の作。
珍しい手桶形。
たが帯二本をめぐらし、手の幅広く、厚みのある蓋で、全体にきわめて力強い作です。
褐色の素地に一部白がけを施し、銹絵と染め付けで流水文を描き、それこそ流れるような絵様と、シャープで剛健な造形がよく調和し、乾山陶の力量を遺憾なく物語る傑作です。
作者尾形乾山は仁清に陶法を学びましたが、仁清はもとからの陶工、これに対して乾山は世に聞こえた富家の出、兄は有名な光琳。
その陶芸はいわば好事に出で、文人的気質と画事書法、意匠性がその芸術の背景になっています。
仁清伝の陶法書をきわめ、やがて独自の手法を出しています。
【寸法】 総高29.3 口径:16.6
【所蔵】逸翁美術館

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