絵唐津 草花文 手付 大鉢

絵唐津 草花文 手付 大鉢
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
絵唐津 草花文 手付 大鉢
絵唐津 草花文 手付 大鉢

高さ14.3cm 口径23.9~26.0cm 底径11.1cm
出光美術館
 口部を端反りにしたやや厚手の深鉢で、 左右に換紐状の手をつけています。外側二方に大まかな草花文様を描いていますが、その筆致は稚拙です。 耳にも鉄釉をかけ、 内部の口辺にも鉄絵を施しています。
窯は判然とせず、 他に例を見ない作例です。

絵唐津草花文手付大鉢

高さ14.1㎝
口径23.9×26.0㎝
高台径10.6×11.1㎝
出光美術館
 大きな撥高台に座って口を開いた大鉢で、捻り総状の把手が側肉に付いています。
変った形でありますが、この祖型は朝鮮にあります。
すなわち鶏竜山の刷毛目鉄絵陶や彫三島に時折見かける、ホキ形の祭器がそれと思われます。
この鉢にはよくその名残りがとどまっているし、筆太に奔放に描かれた草花文の筆致も、刷毛目祭器の鉄絵とはなはだよく似ています。
綱耳の上にも鉄砂を刷き、鉢の内側にも大きな絵が描き付けられています。

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