Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
流釉筒花入
流釉筒花入

Cylindrical flower vase, nagare (running-down) glaze, Awataguchi ware
Height 26.9cm
Tekisui Art Museum
高さ26.9cm 口径3.8×9.7cm 底径4.6×7.6cm
滴翠美術館
 内箱の蓋表に「栗田焼 掛花入 信楽手」 と書き付けされ、裏の貼紙に古筆了仲が金森宗和の真筆であると極めています。江戸初期以来、京都でもっとも活躍した粟田口焼の作と伝えているのは興味深く、作行きも江戸時代前期の風と思われます。胴に段をつけた扁平の掛花入で、信楽風の土味に作られ、口まわりから胴のなかほどにかけて灰釉がかかり、卯の斑状の釉なだれが生じています。全体ざんぐりとした作行きで、茶人の好みによって作られたものにちがいありません。
 背面に釻がつけられています。

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