青磁木瓜鶴香合 せいじもっこうづるこうごう

青磁木瓜鶴香合
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鶴田 純久の章 お話
青磁木瓜鶴香合
青磁木瓜鶴香合

 形物香合番付東方二段目。番付には「木瓜」とあるが、甲に大鳥様の線彫りがあることから、これを鶴に見立てて「木瓜鶴」と呼んでいる。数が少ないので、甲の文様で他にどのようなものがあるか不明であるが、無文のものもある。
 本図のものはこれらを代表しており、青磁色も美しく、浅い碧色を呈している。形は四方入角に近い木瓜形で、甲の彫り文は中央やや下部に左向きの鳥が羽をひろげ、長い尾をもっているので大鳥の類かとみられるが、中国南部に住む何か異形の鳥を描いたものかもしれない。上部には蔓草のような枝がのび、鳥の嘴がこれをついばんでいる。身は無文で合口の土見に鉄足がみられる。
【伝来】赤星家
【寸法】 胴径:5.1~5.9

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