青磁桃香合 せいじももこうごう

青磁桃香合
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鶴田 純久の章 お話
青磁桃香合
青磁桃香合

中国龍泉窯の産。砧手に類する青磁とみられる。香合としては多少大振りではあるが、すこぶる精巧な出来で、色のあがりも美しく、蓋上に桃の葉形二枚を付し、柄の透かしの位置もよい。本来は品格の高い文房具の一種であったと思われる。
 中国では桃を仙菓と称し、めでたい瑞木を添え、古来、慶事の象徴としていたので、こうした形がつくられたのだろう。元は仙丹貴薬の容器だったか。形物香合番付には、それを超越しているということか、記載されていない。
『雲州蔵帳』所載。
【付属物】箱桐白木、書付松平不昧
【伝来】矢倉家―松平不昧
【寸法】 高さ:5.6 径7.8~10.5 底径:4.0 重さ:230

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