染付菱馬香合 そめつけひしうまこうごう

染付菱馬香合
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鶴田 純久の章 お話
染付菱馬香合
染付菱馬香合

 形物香合番付西方三段目。
 「菱馬」はその名のとおり、菱形の甲に一頭の馬が振り返った姿で描かれている。番付では「菱牛」と肩を並べているが、「菱牛」よりは小振りで、菱形も肩に面がない。また「菱牛」の方は牛が盛り上がっているが、「菱馬」の方は平面。馬は必ず体が左方向を向き、首だけ後ろを振り返って立ち、後方には草が生えている。側面の文様は「張甲牛」の花菱繋ぎ文によく似ており、染付のあがりも「張甲牛」同すこぶる美しい。絵そのものは稚拙で、足のバランスも安易に描かれている。
 他に染付で菱形のものに「荘子」「引捨牛」、変形では「松皮菱」がある。
【寸法】 高さ:3.3 口径:4.7~6.7
【所蔵】滴翠美術館

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