安楽庵釜あんらくあんがま

安楽庵釜
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
安楽庵釜
安楽庵釜

名越弥右衛門作。
「車軸釜」というべき形姿の釜である。
口造りは丈の高い甑口で、七宝繋ぎ文を現わし、肩は一文字で、松笠鐶付を付けている。
釜肌は絹肌ともいえる整った肌で、胴には文様はなく、細線で窓をつくり、中に「奉寄進 釜屋弥右衛門 入道」「安楽庵」の文字を陽鋳している。
弥右衛門は名越三昌古浄味のことで、安楽庵は誓願寺内にあり、安楽庵策伝が茶事を親しんだといわれている。
この釜は形姿・釜肌の整った典雅な作であり、作者銘をもつところから、古浄味の基準作例として貴重である。
【伝来】 安楽庵策伝―松平不昧
【寸法】 高さ:20.2 口径:12.1 胴径:26.8 底径:17.2 重さ:5135

前に戻る
Facebook
Twitter
Email