古田織部造茶杓 ふるたおりべ 共筒 銘宗半様 一双の内

古田織部造茶杓
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鶴田 純久の章 お話
古田織部造茶杓
古田織部造茶杓

櫂先が長く、節高。
節裏を強く抉った織部形は、利休・道安と強調されてきた形を一層個性強く表現している。
節上に虫喰があり別銘を「虫喰」と称す。
筒は真削りに「宗半様旨 古田織」とある。
織部は美濃土岐家の臣、名を重然。
信長の美濃攻略に従い、のちに秀吉に仕え歴戦功があり、天正十三年、従五位下織部正に叙任、山城国西岡に三万五千石を領す。
利休没後は茶をもって秀吉に仕えた。
関ヶ原の役は東軍に付く。
秀忠は織部おりべのかみ茶道師範とした。
大阪夏の陣に大阪方に内通した理由により、元和元年六月に切腹。
年七十二歳。
【伝来】 前田家
【寸法】茶杓―長さ18.1 幅0.5~1.1 厚さ0.25 筒長さ20.9 径2.8

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