細川幽斎造茶杓 ほそかわゆうさい 細川三斎追筒 予楽院茶杓箪笥

細川幽斎造茶杓
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鶴田 純久の章 お話
細川幽斎造茶杓
細川幽斎造茶杓

桑材。
中節に景色があり、櫂先は丸撓めで深々とおおらかである。
櫂先の幅は広く、切止に向かって細めていく素直な造形。
筒は真筒の総削りに面取りし、「メ 玄旨様の御細工也 三斎」と細川三斎の追筒で薄墨の佗び書付。
筒には虫喰があり、窠穴ができて寂び味を加えている。
幽斎は天文三年、三淵晴員の次男として生まれ細川元常の養子となる。
織田信長の天下統一に参加、のち秀吉・家康に仕えた。
歌学・国学者として知られ、天正二年に三条西実枝から古今伝授を受ける。
歌学に関する著述が多い。
隠居して幽斎玄旨と号し、のちに法印に叙せられる。
【寸法】 茶杓ー長さ17.7 幅0.5~1.2 筒長さ20.1
【所蔵】陽明文庫

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