松平不昧造茶杓 まつだいらふまい 共筒 歌銘三タ 槇立山

松平不昧造茶杓
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鶴田 純久の章 お話
松平不昧造茶杓
松平不昧造茶杓

削りたてのように綺麗で、全体に白さびであるが節を中心に煤景色がある。
逆樋の節は突き出し、追取はきわめて細い。
筒はさび竹のしのぎ削りに面取り筒。
「メ淋しさはそのいろとしもなかりけりまきたつ山の秋の夕ぐれ 一々造之」と書付。
不昧は雲州松江六世の城主、宗衍の次男、幼名鶴太郎、長じて治郷。
佐渡守・出羽守を歴任。
号は未央庵・一閑子・一々斎宗納など。
十七歳で封を嗣ぎ、家老朝日丹後の後見で藩政を改革、殖産工業・土木治水・貿易を発展させ、巨万の富をなし名器を収集。
最初三斎流より茶に入り石州流をきわめ、のちに一派を確立。
【寸法】茶杓―長さ20.1 幅1.0 厚さ0.2~0.4 筒長さ22.4 径2.8

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