
聖什筆。
二首和歌(裏『万葉集』)。
「春日懐紙」は、春日社若宮神主中臣氏を頭領とした南部僧俗の法楽和歌会の懐紙。
紙背は『万葉集』の書写に用いたものが多く、表装の際に削りとられほとんど判読できない。
なお写経などに用いたものは「奈良懐紙」と称し区別している。
「春日懐紙」は千鳥家旧蔵三十七葉のほかにかなり遺存している。
仁治二年(1241)の年紀のあるものがあり、その最も古い時期のものと思われる。
「熊野懐紙」に次ぐ鎌倉初期の和歌懐紙として、春日・奈良両懐紙は近年茶匠の注目を集めるようになった。
聖什は造東大寺大勧進上人(在職一二七七ー八二)の僧で、新禅院を開き連歌懐紙などにもその名がみえる。
【伝来】前田家



