
藤原家隆筆。
中品下生一首和歌。
家隆(1158~1237)は壬生家隆と称し俊成門下の歌人で、従二位宮内卿となり薙髪して仏性・壬生二品と号す。
『新古今集』の撰者に加わり、家集 『王二集』を残した。
また利休愛誦歌として知られる「春をのみ待つらむ人に山里の雪間の草の春を見せば「や」の作者でもある。
熊野行幸供奉の「熊野懐紙」 三葉が知られ、また慈円(1155~1225)書状によると、貞応三年(1224) 四天王寺別当として聖霊院に絵堂を建て、九品浄土往生の画図をつくり、顕紳に九品歌詠せしめたが、このとき兼経に代わり中品中生を詠じ、また自ら中品下生を詠じた。
そのときの懐紙がこれである。
【伝来】鴻池家



