伝紀貫之筆。第二種。『古今集』巻二断簡。第一種に比して古様の書風を示し、力強い個性的表現にあふれている。側筆で筆の腹が目立ち、粘りのあるうねりを連綿体にみることができる。第二種は巻二巻3.巻5.巻八が遺存し、巻五巻八は一巻完本で、同筆または同系と認められるもの「関戸本和漢朗詠集切」 『御物雲紙本和漢朗詠集』『桂本万葉集』などがある。筆者は源兼行とする説が有力で、天喜元年(1053)落慶の平等院鳳凰堂扉絵色紙の文字が源兼行と認められ、これと同筆とするところからほぼ同時期の書写と考えられている。【寸法】全体 縦140.0 横41.8 本紙縦25.3 横14.1【所蔵】梅沢記念館