道元禅師筆。
『永平道元禅師清規』断簡(手鑑 『碧玉』)。
これは永平寺開祖道元禅師(1200~53)が清規を記した冊子本下巻の断簡で、国宝手鑑『見ぬ世の友』に奥書部分が押されている。
それによると「干時日本寛元二年甲辰三月二十一日、在越宇吉峯精舎、示衆、道元(花押)」とあり道元45歳のときの書であることがわかる。
その他『藻塩草』 『翰墨城』にも断簡が所収され、自筆『普勧坐禅儀』とも同筆であることが確認されている。
道正庵は本名木下小右衛門(1632~1706)で味杏堂・釣雪斎と号し、典薬を業とし、多くの茶道具を愛蔵したことで知られる。
【伝来】古筆家
【寸法】本紙―縦23.2 横13.7