伊賀破れ袋水指 いがやぶれぶくろみずさし

伊賀破れ袋水指 いがやぶれぶくろみずさし
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
伊賀破れ袋水指 いがやぶれぶくろみずさし
伊賀破れ袋水指 いがやぶれぶくろみずさし

重文。
名称・作行きとも次項同様のもの。
これは袋部分の上を締めきっ千段巻に首部が立ち上がり、耳付になっています。
ビードロ釉と焦げ、それに蒼古たる岩石をみるようなくずれが付着し、大きな割れがあります。
窯中火度の上昇にともない、上部の 重さ:にたえかねてできた自然の火割れです。
この手の伊賀焼を世に「古伊賀」と称し、天正十三年(1585)伊賀へ入国した織部の弟子筒井定次によって始められました。
織部が豪気な大物好みであったことは『分類草人木』にもみえています。
【寸法】 高さ:2.0 口径:(内)10.2~10.7 (外)148~15.7 胴径:22.8~24.0 底径:18.0 重さ:3610
【所蔵】五島美術館

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