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南都窓栖 茶杓 筒 彫名 道億

中興名物 平瀬家伝来

略伝
窓栖は宗清ともいい、紹鷗茶杓の下削り師というだけで伝記は詳らかでない。故鈴木半茶氏が紹介した今井宗久茶書 『青雲応宜集』に南都侘び茶人宗清の逸話が載せてある。
天文二年(1533)紹鷗32歳、京都から奈良に下向の目的は徐凞の鷺絵拝見と宗清の茶に招かれるためである。この日紹鷗は従者一人を伴ったがために客側は饅頭一つを二人で分け合い、主側の宗清は饅頭一つを一人で食べた。その所作きわめて自然であったという。竹自在は青竹で宗清の細工、その風采は長髪秀麗、さながら鶴のようであった。

茶杓
約束どおり節止の長匙、止節の上部に「窓栖」の彫を見る。全体に薄作であるが、下端はやや厚手である。


真筒で底部に近く窠穴を見る。道億筆で道億の口印。

付属物
外箱 桐白木書付 平瀬露香筆

所載
中興名物記(宗栖節なし茶杓、紹鷗下ケッリなり、杓に宗栖ト彫アリ、坂本周斎) 茶杓三百選

追記
山中道億は鴻池家の中祖、今日鴻池家に珠光・紹鷗など古流茶人の茶器を蔵するは道億ありしがためである。もと坂本周斎(閑事庵宗信)の手にあったのを道憶が所望し、これに筒書し、近世になって平瀬露香の手に移ったのである。

寸法
茶杓
長サ20.7cm
幅0.6―1.0cm
厚サ0.25cm

長サ24.8cm
径2.35cm

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