略伝
名は政尹、通称権十郎、号は篷雪、遠州の二男である。初めは母方浅井氏を継いだが、後は小堀姓に復す。江戸小姓千石を賜わり、茶と書を父に学び、和歌、絵画にも堪能であった。元禄七年（1694）八月四日没す、70歳。
茶杓
節下の景色がおもしろく、遠州そのままとはいえ、見どころのすぐれた杓である。
筒
歌銘は九河内躬恒の秀歌「白菊 心あてにおらばやおらん初霜のをきまとはせるしらきくのはな 篷雪」
付属物
外箱 桐 白木 書付 松平不昧筆「白菊茶杓 篷雪作」
寸法
茶杓
長サ17.3cm
幅0.6―1.0cm
厚サ0.3cm
筒
長サ20.0cm
径2.4cm
