


茶杓
さび竹ながら光沢あり、細く短く漆を拭く。節裏深く刳って著しいありこしである。形の上では節下から左へゆがんでいることが目立っている。
筒
口印のけら判大きく、利休筆にて「ホトトギス」とあり、真筒の面取の刀痕に冴えを見る。
付属物
替筒 書付 覚々斎原叟筆
内箱 桐 白木
同蓋裏 書付 覚々斎原叟筆「利休 ホトトギス茶杓」
中箱 杉 白木
同蓋裏 書付 碌々斎宗左筆
外箱 杉 白木
極札 古筆了音筆
追記
利休茶杓に「ホトトギス」のごとき風流銘は珍しきことである。
所載
茶杓三百選
寸法
茶杓
長サ16.8cm
幅0.4―0.8cm
厚サ0.25cm
筒
長サ21.5cm
径2.35cm
替筒
長サ21.5cm
径2.5cm



