
伝来
平瀬家―藤田家
寸法
高サ11.0cm
前後5.1―9.4cm
重サ115g
所蔵者
大阪 藤田美術館
和蘭陀白雁の香合は、形物香合番付では、勧進元におさまっている。番付では紅毛と書き、「おらんだ」とよませている。
オランダの陶器はふるく桃山の時代から渡って来ているが、この香合はオランダのデルフトの窯の製品であろうか。
その形はしごく精密な作で、しかも彩色は白一色の釉の上に、わずかに嘴と目と脚の少部分に赤釉の彩色があり、首輪に金彩を加えたまことに瀟洒な風貌で、かわいらしい寸法の仕上がりが茶人の好みとなり、珍重がられたものである。
しかもこの手のものはもう一個しかなく、それは金彩がないだけのちがいである。それだけに茶人間にやかましくいわれてきたのである。
オランダでは、これがいったいなんの容器として扱われたかはわからないが、よくもこのような好もしい器が造られたものと感心させられる。 平瀬家伝来で、今日は藤田家に蔵されている。

首輪に金彩なし



