堅手茶碗 かたでちゃわん

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鶴田 純久の章 お話

椀形、端反りの堅手本来の姿である。
高台は竹の節高台で、高台内には兜巾からちりめん皺が放射している。
堅手茶碗では一般に釉は高台まで及ばないが、これは畳付から高台内までほとんど全面にかかった釉がちぢれて、いわゆる椎茸高台の状を呈する。
釉調は本来の淡い枇杷色と青みの強い灰色が、肩裾に片身替りのように大りまじり、変化に富んだ景色をみせる。
また高台脇から腰にかけての削りが荒く、土がちぢれてそれが釉にも及び、一種のかいらぎ状になり、この茶碗の趣を一層引き立てている。
【付属物】箱-書付小堀権十郎筆
【寸法】高さ6.8~7.3 口径14.6~14.8 高台径5.1 同高さ1.3 重さ332

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