熊川 銘 曲水の宴 きょくすいのえん

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鶴田 純久の章 お話

付属物 箱 貼紙 書付 同蓋裏 貼紙 書付 前田徳善院筆
伝来 京都笹屋上田家―水戸徳川家
寸法
高さ:7.3~7.5cm 口径:13.0~13.3cm 高台径:5.3cm 同高さ:0.9cm 重さ:335g

 端反りはあるかなしかですが、大変佑びた姿の茶碗です。高台は例によって広く、高台内の削りがわりに浅いです。削り目が渦を巻いて流れ、なかなか手強い作調です。しかし、それよりもこの茶碗の見どころは、千変万化する釉面の景色にあるといえましょう。
 枇杷色の釉肌には、例のごとく多くの参みが浮んでいます。あるところでは淡い紫に、あるところでは深い羊黄色を呈して、えもいえぬ風雅な景観です。岩かげや木の間を縫って、明暗を織りなしながら流れる曲水と見たのか、曲水の宴という銘がつけられています。また見込みの一面には、ひしやくで釉をかけたときにかけ残しになった釉切れ、つまり新月状の火間が出て、一段と興趣をもりあげてくれます。
 この釉は高台の近くで白い溜りを見せており、井戸と同じ長石釉であることが知られます。

箱 貼紙 書付

箱蓋裏 貼紙 書付 前田徳善院筆

曲水 めくりあふけふは一目の宴
見るは水名に流たる花の盃 定家

真熊川茶碗。
端反りはごくわずかですが、佗びた姿の茶碗である。
高台内の削りは比較的浅く、削り目が渦を巻きます。
枇杷色の釉肌には、淡い紫色や深い羊叙色の多くのしみが浮き出て、変化に富んだ景色をみせます。
この景色を岩や木陰をぬって流れる曲水とみてか、「曲水の宴」の銘があります。
また見込みには釉薬のかけ残しになった釉切れ、つまり新月状の火間が出て、一段と興趣を盛り上げます。
釉は、高台の近くで白い溜りをみせ、井戸と同じ長石釉であることがわかります。
《付属物》箱-蓋裏貼紙書付前田徳善院筆
《伝来》笹屋上田家-水戸徳川家
《寸法》高さ7.ごて7.5口径13.0~13.3 高台径5.5 同高さ0.9 重さ335

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