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鶴田 純久の章 お話
酒呑童子 しゅてんどうじ
酒呑童子 しゅてんどうじ

赤楽茶碗。
ノンコウ作。
名物。旧銘を「大江山」ともいい、上が赤く、釉も朱色であるところからこの銘があり、覚々斎の箱書に「うかくとさけのむときハおふゑ山またうかくとたのしみの御茶」とあります。
全体に懐が広く薄造りで、口造りはやや抱えて山道になっています。
胴はやや締まり、箆作りが多いです。
赤い釉肌の中に青斑の火変わりがあります。
高台は外に開いて低く、周りは赤土の上見で、朱漆で覚々斎の「酒呑童手」の直書付がありましたが、今は判読しがたいです。
《付属物》内箱-桐白木、書付覚々斎原叟筆 外箱-桐白木、蓋裏書付玄々斎宗室筆 添状-五
《伝来》田中四郎左衛門
《寸法》高さ7.8 口径21.5 高台高さ0.5 重さ285

酒呑童子 しゅてんどうじ

名物。赤楽茶碗、ノンコウ作。旧名大江山。茶碗赤らんだ様を大江山の酒呑童子に思い寄せての銘。もと又兵衛という者の所持、五十川清左衛門、辻村甚介を経て田中四郎左衛門に入った。
(『大正名器鑑』)

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