玉子手茶碗 たまごてちゃわん

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鶴田 純久の章 お話

名もない工人によってつくられた朝鮮半島の雑器を、細かく分類して命名したのは、日本茶人の風流心でした。
玉手手とは、肌が卵の殼のようにみえるところから付けられたと想像されますが、堅手、あるいは熊川タイプのものの釉色からの異名と考えられましょう。
玉手手と臆いうものの、この茶碗では半面やや青みをもち、その片身替りが面白いです。
高台は竹の節高台で、高台内に兜巾が立ち、釉がかりも、腰の一部匹二角に土見をひろげ、変化に富んでいます。
《付属物》箱-桐白木、書付松浦鎮信筆
《伝来》江戸近藤家-土方縫之助-江戸十人衆鳥羽屋-馬越化生
《寸法》高さ7.8 口径14.5 高台径6.0 同高さ0.9 重さ373

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