口径10.7cm
高台内中央に前図と同様の楽字印が捺されています。いわゆる常慶印よりもやや大きい印形です。しかし、姿は前図のように歪みの強いものではなく、長次郎焼一般に見るいわゆる利休形で、穏和な作行である。総体にかかった釉は褐色をおびていますが、比較的滑らかに溶けています。内箱蓋裏に「二代目 吉左衛門 左(花押)」と覚々斎原叟の書付けがあります。印がありますので、かつては常慶作と推定して「二代目」としたのでしょうか、作者は判然としません。
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