書名。中国宋代の周輝の撰。周輝は邦彦の子で、字を昭礼といいます。本書の内容はみな宋人の雑事でありますが、その中に宋代の窯器についての記述があり参考となります。清波というのは浙江省杭州の城門の名であるようで、『四庫全書提要』によれば、周輝は清波門の傍に住んでいたので『清波雑志』と名付けたとあります。(尾崎洵盛)