祥瑞蜜柑水指 しょんずいみかんみずさし

祥瑞蜜柑水指 しょんずいみかんみずさし
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鶴田 純久の章 お話
祥瑞蜜柑水指 しょんずいみかんみずさし
祥瑞蜜柑水指 しょんずいみかんみずさし

共蓋。総体に精緻な作でありながら、何となく日本的な柔らかさをもつのが祥瑞の特徴といえます。
絵は鶏・竹に雀・舟人物・捻じ文・山水騎馬人物・七宝繋ぎなど、すべて祥瑞文様といわれるものを揃え、その器質の秀麗と相まって見事な調和を示しています。
祥瑞の名は器底に「五良大甫、呉祥瑞造」の染め付け銘があるからですが、この人物名と覚しき称呼には、景徳鎮の陶家の五男坊だとか、遠州の意を受けた日本商人の名であるとか、いまだ定説がありません。
わが寛永頃にあたる明代崇禎頃の製。
形態・文様とも日本人好みの産物です。
【寸法】 高さ:17.5 口径:14.8 胴径:23.0 底径:12.0 蓋径:15.0 重さ:2620

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