青磁浮牡丹酒会水指 せいじうきぼたんしゅかいみずさし

青磁浮牡丹酒会水指 せいじうきぼたんしゅかいみずさし
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
青磁浮牡丹酒会水指 せいじうきぼたんしゅかいみずさし
青磁浮牡丹酒会水指 せいじうきぼたんしゅかいみずさし

天龍寺手の水指。
底部をすぼめた美しい姿の壺形。
底足部と肩部に鎬文があり、胴体に牡丹文を浮刻しています。
もとは帽子風の鍔の広い共蓋があったものと思われます。
酒会は酒壺の意。
古く漆器に酒海というものがあり、これに因む名称らしいです。
水指として見立てたものです。
この形には大小さまざまのものがあって、小は香合に用いられます。
牡丹唐草・蓮弁・鎬文が貼付・陽刻・陰刻など種々の技法で装飾されています。
茶人は青磁を砧手・雲鶴手・天龍寺手・七官手・人形手・ひしお手などと分類しますが、ここの種の黄緑色調のものは天龍寺手に属します。
元から明初時代の龍泉窯製。
【寸法】 高さ:16.7 口径:16.9
【所蔵】 根津美術館

前に戻る
Facebook
Twitter
Email