宣徳窯 せんとくよう

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鶴田 純久の章 お話

中国明代の宣宗の宣徳年間(1426-35)の官窯をいいます。
元末以来青花磁の生産で栄えた景徳鎮はますます隆盛を続け、明の宮廷は御器廠を通じて宮廷用の御用品の焼造を下命しました。
年号銘を官器に大れることが最初に普及したのが宣徳代であることから、景徳鎮の官窯が確立したのはこの時期と考えてよい。
最も多く産したのはもちろん青花磁で、いわゆる蘇泥勃青なる青料は濃いところが黒くたまり、重厚な趣を呈します。
文様意匠は前代までの外国風から漢風の本来に立ち帰り、最も中国的な青花磁様式が定まったといえます。
青花のほかには宣紅と呼ばれる釉裏紅と、青花に上絵の赤を加えた青花赤絵などがつくられた。

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