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墨蹟

墨蹟

明極楚俊 振首座の賦 みんきそしゅん しんしゅそのふ

明極楚俊 振首座の賦明極楚俊 振首座の賦重文。建武新政前後の日本の禅界に大きな足跡を残した帰化僧明極楚俊が、振首座という僧に書き与えたである。海翁という号と妙振という諱に因んで、大海に一人釣竿を振う老...
国宝

密庵咸傑 法語 みったんかんけつ ほうご

密庵咸傑 法語密庵咸傑 法語国宝。「密庵の破沙盆」の公案で名高い密庵成傑が、璋禅人の請いに応じ書き与えた法語で、密庵の墨蹟で伝存する唯一のものであり、法系上における密庵の地位の重要さと相まって、古来、...
墨蹟

北碉居簡 梅の偈 ほくかんきょかん うめのげ

北碉居簡 梅の偈北碉居簡 梅の偈重文。臨済宗大慧系の禅僧北碉居簡が、寒気をついて花開く梅を詠じた偈で、痩軀のうちに凜然たる禅機を包蔵する老禅者の境涯を託し、その鋭いふくいく書風と相まって、あたかも北碉...
墨蹟

馮子振 無隠元晦に与うるの語 ふししん むいんげんかいにあたるのご

馮子振 無隠元晦に与うるの語馮子振 無隠元晦に与うるの語重文。海粟道人あるいは馮海栗の名で知られる元代の文化人で、かつ中峰明本と親交を結んだ大居士の馮子振が、日本僧無隠元晦の卓抜さに感銘し、彼の請いに...
墨蹟

南浦紹明 法語 なんぽじょうみょう ほうご

南浦紹明 法語南浦紹明 法語南浦紹明が、会下の是本禅尼の請いに応じて書き与えた法語。初心の修行者に対する訓辞としてまことに行き届いたものである。「仏祖不伝の妙」とは、諸仏諸祖といえども他に伝えようも説...
墨蹟

南楚師説 送別の語 なんそしえつ そうべつのご

南楚師説 送別の語南楚師説 送別の語重文。元代禅界の大立物であった南楚師説が、日本僧鉄舟徳済の帰国に際して彼に与えた送別の語である。いかにも南楚が鉄舟のために特に作成した法語のようにみえるが、跋文に「...
墨蹟

東陽徳輝 書翰 とうようてひ しょかん

東陽徳輝 書翰東陽徳輝 書翰元代に臨済大慧派の法系に出、現存の『勅修百丈清規』を纂修したことで名高い東陽徳輝が、その法兄の笑隠大訴(全悟禅師)に呈した書翰。渦繋ぎ文様の縁があり、水仙の描かれた蠟箋の上...
墨蹟

中峰明本 善厳の偈 ちゅうほうみんぽん ぜんげんのげ

中峰明本 善厳の偈中峰明本 善厳の偈元代の代表的な禅僧で、日本からの留学僧とも交渉の深かった中峰明本が、善厳という人のために、「善厳」という二字の意味を五言四句に頌じて説き、禅者としての心構えを諭した...
墨蹟

癡絶道冲 上堂の語 ちぜつどうちゅう じょうどうのご

癡絶道冲 上堂の語癡絶道冲 上堂の語重文。南宋禅界の重鎮であった癡絶道沖が、無準師範の忌辰における自らの上堂の語を、源蔵主という僧の求めに応じて書き与えたもので、示寂の三ヵ月前の筆である。径山前住の無...
墨蹟

断谿妙用 送別の偈 だんけいみょうゆう そうべつのげ

断谿妙用 送別の偈断谿妙用 送別の偈南宋末期の禅僧断谿妙用が、空海衍法師という僧に送った送別の隅で、雅ぶしゅんしばん味に富んだ珍しいものである。断谿妙用は無準師範会下の僧であったが、どの僧伝にも記載が...