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裂地

茶道美術鑑賞辞典

角倉金襴 すみのくらきんらん

角倉金襴明代。名物裂。角倉了以(1554~1614)の愛用裂であったと伝えるところからこの名称があるが、花兎金襴の一種である。紺地に大柄の花兎の作土紋を現わし、一列ごとに左・右向きの紋様となって、単調な紋様の繰り返しを防いでいる。作土紋は縦...
茶道美術鑑賞辞典

蜀江錦 しょくこうにしき

蜀江錦明代。名物裂。蜀江錦は蜀錦とも蜀紅錦とも書くが、古くは中国四川地方の蜀(22~63)の首都成都付近で織られた錦で、法隆寺伝来の隋代のようらく経錦が遺存している。名物裂で蜀江錦と称するものは明代の裂で、紅色の鮮やかな地色が退色して黄茶色...
茶道美術鑑賞辞典

紹智金襴 じょうちきんらん

紹智金襴明代。名物裂。藪内剣仲紹智(元祖)の愛用した金襴で、本歌は白茶地に麦藁筋といわれる木目地紋を織り出し、可憐な花兎紋を金糸で現わしている。各列ごとに兎は向きを変え、縦の間隔を長く横もゆったりととり、おおらかな表現がみられる。藪内宗家で...
茶道美術鑑賞辞典

上代紗 じょうだいしゃ

上代紗明代。名物裂。紺地の紗に二重蔓の大牡丹唐草を金糸で織り込んだ豪華な裂である。一般に明代中期以前の金紗または紗金を上代紗と呼んでいるが、これらの裂は最近まで伝承に従い、宋元代の裂であると考えられていたところから、このような名称が付けられ...
茶道美術鑑賞辞典

紹鷗緞子 じょうおうどんす

紹鷗緞子明代。名物裂。地色は紺地で珠光緞子の系統の裂であるが、紋様の線が太ぬきいとくなり煩雑化している。紋緯糸は黄土色を用いているが、全体として織り方に精緻さを欠き、線の肥瘦が目立ち、一重蔓の唐草紋や龍紋に鋭さが失われ、地合いの調子からも糸...
茶道美術鑑賞辞典

紹鷗間道 じょうおうかんとう

紹鷗間道明代。名物裂。武野紹鷗(1502~55)が愛用した裂で、紺と白の千鳥格子が一般に知られ、大名物「紹鷗茄子茶入」に添う片身替りの間道裂と同手のものである。天文十一年四月三日松屋久政の茶会記に、紹鷗の茶会「円座肩衝茶入」を間道の仕覆に入...
茶道美術鑑賞辞典

珠光緞子 じゅこうどんす

珠光緞子明代。名物裂。大名物「松屋肩衝茶入」の仕覆および松屋名物「鷺絵」の表具の中廻しに使用された裂が珠光緞子として知られるが、「鷺絵」が失われた現在、「松屋肩衝」に添う義政拝領の胴服でつくられたと伝える裂が、唯一の本歌裂であろう。地色は椋...
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下妻間道 しもづまかんとう

下妻間道明代。名物裂。本願寺の坊官下間氏の一族の某かの愛用裂といわれ、下妻の字があてられている。紺地に茶の太縞を一本通し、それに続けて茶の細縞を四本一組として通し、各組の間にさらに細縞を入れて、横縞に重点を置いた表現がみられる。紺の無地の末...
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練間道 しじらかんとう

練間道明代。名物裂。縮羅とも書く。地合いが縅状になっている縞または格子縞の絹織物で、東南アジアの産といわれ、桃山末期から江戸初期に渡来した裂である。練とは織製のとき経の張り加減によって張力に差を与え、強く張った部分がちぢむことによって皺を生...
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薩摩間道 さつまかんとう

薩摩間道明代。名物裂。名称の由来は、堺あたりの薩摩屋某の愛蔵した裂とか伝えるが判然としない。薩摩宮内間道や相良間道なども同種の裂で、チモール地方のかと思われる。赤を主調とし、浅葱・萌黄・白・黄・茶・黒など多彩な大小縞に幾何学紋や唐草紋を浮織...