奈良理吉 ならりきち

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鶴田 純久の章 お話

石川県大樋焼の第八代。若い頃から茶事を嗜み作陶に志し、技法を七代大樋道忠より受けた。大樋宗家の不振を残念に思い、1897年(明治三〇)道忠より業統を受け八代大樋長左衛門を名乗った。現九代は1927年(昭和二)に襲名。別本によれば理吉は七代道忠の従弟で1851年(嘉永四)十月九日生まれ。大樋本家の伝統を継ぎ宗春と称し松涛以玄斎の号があった。印は楕円形理吉とあるもの、大の字を丸く廻らして中に樋とあるものを用いた。(『日本陶瓷史』松本佐太郎)

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