竹生島ちくぶしま

竹生島
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鶴田 純久の章 お話
竹生島
竹生島

芦屋釜。
真形。
口造りは繰口、鐶付は鬼面、羽は羽落ちとし、底を替えており、胴は丸釜のようにみえる。
胴周りは肩に一筋をめぐらし、一面には波頭に月兎を、他面には霰地の洲浜に松樹を現わしている。
文様表現に雅味があり、釜肌も古作らしい銹肌をして、古趣豊かである。
「竹生島」の銘は謡曲「竹生島」によるもので、文様は建長寺の自休蔵主が竹生島に参詣した折の句で、「緑樹影沈んで、魚木に上る気色あり、月海上に浮かんでは兎も波を走るか、おもしろの島の気色や」に由来している。
【付属物】箱―桐白木、金粉字形・書付小堀遠州筆
【寸法】 高さ:2.0 口径:15.9 胴径:27.0 底径:13.0 重さ:4850

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