江岑宗左造茶杓 こうしんそうさ 共筒 銘雪

江岑宗左造茶杓
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鶴田 純久の章 お話
江岑宗左造茶杓
江岑宗左造茶杓

本樋が浅く節高で蟻腰をなす。
櫂先は長く折撓めがゆるやかにして静かな茶杓である。
この時代の茶杓には江戸初期のおおらかさがまだ残されている。
筒は皮を残した草筒のしのぎ削りの面取りで「メ雪左(花押)」と簡潔な書入れが雪を感じさせる。
江岑は宗旦の三男。
正保五年、父宗旦七十一歳のとき家督を譲られ不審庵四世となる。
表千家の始まりで代々名を宗左と称す。
号は堪笑軒・逢源斎。
寛永十九年三十歳のとき紀州徳川家に仕えた。
著書に『江岑夏書』。
寛文十二年没、六十歳。
【付属物】箱―桐薬籠蓋、蓋裏書付如心斎宗左筆「江岑造茶杓雪左(花押)」
【伝来】益田家
【寸法】 茶杓―長さ18.0 幅1.0 筒長さ21.0

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