千道安造茶杓 せんどうあん 共筒 銘むらさめ

千道安造茶杓
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鶴田 純久の章 お話
千道安造茶杓
千道安造茶杓

逆樋で枝芽を残す。
利休を中心に少庵は同形で細身とすれば、道安は太身の豪快な作風で対照的である。
筒は真削りの太筒書付の「〆 無らさめ眠翁(花押)」の筆跡は男性的な性格を表現し、その人に接する感がある。
道安は利休の長男、名を紹安。
生来、足なえのため家督を弟少庵に譲る。
茶室の道安囲いは進退の不自由な道安の工夫による。
慶長五年五十五歳のとき、春屋宗園に参禅し眠翁と号す。
【付属物】箱―桐白木、蓋裏書付覚々斎原叟筆「道安作茶杓 筒とも銘村雨 左(花押)」
【伝来】 加納家
【寸法】 茶杓―長さ18.2 幅0.6~1.1 厚さ0.3 筒長さ24.2 径2.3

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