沢庵宗彭造茶杓 たくあんそうほう 共筒 銘釈迦

沢庵宗彭造茶杓
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鶴田 純久の章 お話
沢庵宗彭造茶杓
沢庵宗彭造茶杓

杓幅が広くふっくらとした感じで、順麺は浅く切止にそげがある。
筒は真筒の面取り。
書付の「メ釈迦冥之」の暢達な筆使いに沢庵の人柄に接する心持がする。
沢庵は天正元年但馬出石に生まれ、十歳にして出家。
堺南宗寺・京都大徳寺に住し高風一世を喧伝したが、紫衣事件に連座して出羽上山に流謫。
晩年、品川東海寺に春雨庵を結び風雅を楽しむ。
茶は遠州門で、茶禅一味の境涯に達し『不動智神妙録』などの著書がある。
正保二年寂、七十三歳。
【付属物】 内箱怡溪和尚筆
【伝来】 益田家
【寸法】茶杓長さ18.3 幅0.6~1.1 厚さ0.3 筒長さ20.8 径2.7

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